皆さんは「公認スポーツファーマシスト」の存在をご存じでしょうか？
スポーツの大会で近年特に問題になっているドーピング問題。
気をつけていても、うっかりドーピング違反してしまう、ということも実際あるようです。
公認スポーツファーマシストは、こうしたうっかりドーピングなどのドーピング問題からスポーツ選手を守る役割も果たしています。
今回は、公認スポーツファーマシストの講習の受講から認定までのレポートを公開します。
公認スポーツファーマシストとは？
公認スポーツファーマシストの定義は以下の通りです。
公認スポーツファーマシストは、最新のアンチ・ドーピング規則に関する知識を有する薬剤師です。
https://www.sp.playtruejapan.org/about/index.html
薬剤師の資格を有した方が、（公財）日本アンチ・ドーピング機構が定める所定の課程（アンチ・ドーピングに関する内容）終了後に認定される資格制度です。
国家資格である薬剤師免許を取得した方でないと公認スポーツファーマシストにはなれません。
公認スポーツファーマシストに認定されるまで
ここからは、実際にどのような過程を経て認定されたのかを公開します。
①受講の申し込み
例年、4〜5月頃に受講者募集受付の期間があります。
詳細はホームページにて確認するようにしましょう。
ただし、定員が決まっているため、受講は抽選制になっています。
年1回しか受講者募集受付がないので、受講を考えている方は必ずホームページをチェックするようにしてください。
②受講者に選ばれたら
定められた期間中に受講料を振り込みましょう。
その後、自身で申し込んだ住所宛てに資料などが届きます。
③基礎講習会受講
6〜7月頃に基礎講習会が開催されます。
私が受講した2022年度の基礎講習会はe-ラーニングでの受講でした。
定められた期間中に数本の動画を視聴することで基礎講習会の受講は完了です。
④実務講習の申し込み
11〜12月頃、基礎講習会の受講完了者にはメールで実務講習の受講申し込みの案内が送られます。
期間中に受講の申し込みを忘れてしまうと実務講習を受講できなくなるため、必ず忘れないようにしましょう。
⑤実務講習受講と知識到達度確認試験
12月〜翌1月頃に実務講習が開催されます。
2022年度は基礎講習会と同様にe-ラーニングでの受講でした。
動画を視聴していくと、途中に知識到達度確認試験があります。
この知識到達度確認試験は全問正解しないといけません。
何度も挑戦することができるので、実務講習の資料などをよく確認しつつ全問正解を目指しましょう。
私も何度もやり直して何とか全問正解しました。
かなり根気が必要だと思いますので、期間に余裕を持って受講し、試験に臨むことをおすすめします。
⑥認定申請から認定へ
実務講習の受講と知識到達度試験を無事に終えられたら、認定申請をしましょう。
認定申請が受理されたら、認定料の振り込みが必要です。
その後、4月1日頃にメールで正式に認定された旨の案内が届きます。
追って4月上旬に認定ステッカーと最新版の禁止表国際基準が、4月下旬に認定証、ネックストラップ、ピンバッジが送付されます。
公認スポーツファーマシストとしての今後の展望
せっかく認定していただいたので、公認スポーツファーマシストとして活動していきたいと考えています。
ただ、現在の勤務先ではあまり活かせそうにないため、薬剤師会の情報を確認しつつ活動の場を探す予定です。
個人的に知識到達度試験の全問正解にかなり時間を要したため、時間には余裕を持ってください、と念押ししておきます。
2023年度の受講者募集も4/10(月)から始まるようです。
興味のある方はぜひ受講申し込みしてみてください！
にほんブログ村